2011年8月30日

花を見る


もう9月が目の前というのに

こんな綺麗なあじさいが咲いて

いました。

夏の終わりの日差しを浴びて

キラキラ嬉しそうにしていました。






今日このお花をブログに載せようと思っていたら私の気持ちを
写すかのようにぴったりの記事が目に入りました。

小林秀雄の「美を求める心」という本に出て来る、”花を黙って見る”という
くだりです。 日本の学校では「菫の花」というタイトルで紹介されているようです。


  小林秀雄 ・・・ ”美を求める心”

  言葉は眼の邪魔になるものです。
  例えば諸君が野原を歩いていて一輪の美しい花の咲いているのを
  見たとする。 見るとそれは菫の花だとわかる。
  何だ菫の花か、と思った瞬間に、諸君はもう花の形も色も見るのを
  止めるでしょう。 諸君は心の中でお喋りをしたのです。
  菫の花という言葉が諸君の心のうちに這入って来れば、
  諸君はもう眼を閉じるのです。
  それほど黙って物を見るという事は難しいことです。 (中略)
  言葉の邪魔の這入らぬ花の美しい感じをそのまま持ち続け
  花を黙って見続けていれば、花は諸君に嘗て見た事もなかった
  様な美しさをそれこそ限りなく明かすでしょう。
  画家はそういう風に花を見ているのです。


何かを綺麗だと思う気持ちや感動には裏づけや理由は何もいりません。
ただそう感じて、その思いの中に漂って今という瞬間に共存するだけで良い。
それは簡単なようで知識を沢山かかえた私達には時として難しい事なのです。

 

知識の蓄積に追われて過していると

つい感じる事がおろそかになります。

時々ちょっと空を眺めて、花を見て、

道草しましょう ♪

2 件のコメント:

  1. 咲いてる!咲いてる!紫陽花・・・

    ちょっと不思議に思いながら見てたんだよね、私も。

    でも綺麗な花が咲いているのは良いことだから、とってもハッピー♪

    道草しすぎて、日に焼けすぎた・・・(汗)

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  2. Yukoさん

    そうなの紫陽花がこの時期って変でしょ?
    日本人だとどうしても梅雨時を思いだしますよね。

    この紫陽花はすごく嬉しそうに咲いていたの。
    で、思わず写真撮っちゃいました。

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